リナグリプチン ベーリンガー




リナグリプチンの有効性と安全性を示す試験データを発表


メトホルミン治療で血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者を対象に
DPP−4(ジペプチジルペプチターゼ4)阻害薬のリナグリプチンを
追加投与した際の同薬の有用性を検討する第2相臨床試験の成績が
このほど、米国糖尿病学会(ADA)で発表されました。


この臨床試験から、リナグリプチンの追加投与は
HbA1cと空腹時血糖値を統計的に有意に低下させることが確認されました。
試験結果はまた、リナグリプチンの安全性と忍容性が
プラセボと同等であることを示すものでした。
特に、リナグリプチン追加投与に起因する低血糖症の報告が
見られなかったことは注目に値します。


●メトホルミン治療で血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者に対し
リナグリプチンを12週間追加投与した結果
統計学的に有意なHbA1cおよび空腹時血糖値の低下が認められました。


●リナグリプチン投与群では
44%から53%の患者で0.5%以上のHbA1cの低下が認められました。
メトホルミン単独投与群ではこの割合は13%にとどまりました。


●リナグリプチンについて、プラセボと同等の安全性と忍容性が確認されました。


低血糖症の報告は、リナグリプチン投与群では無かったのに対し、グリメピド投与群では3例ありました。


リナグリプチン(予定製品名:ONDERO(R))は
1日1回経口投与の錠剤として開発が進められています。
日本でも第III相臨床試験の段階にあります。


reference
http://health.nikkei.co.jp/release/drug/index.cfm?i=2009061007961j5


インクレチン