エキセナチド

exenatideは非糖尿病肥満者の減量にも有効
(HealthDay News 6月11日)
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&task=view&id=1968


exenatideエクセナチド(商品名:Byettaバイエッタ)と
食事療法および運動との組み合わせは、非糖尿病肥満者の減量に有効であるとの知見が
米国内分泌学会(ENDO)年次集会で発表された。


リリー社のMichael Trautmann博士らによる報告で
研究では、BMI30以上の男女152例(平均体重109㎏)を
exenatide投与群(10μgを1日2回皮下投与)とプラセボ投与群いずれかに割り付け
24週後の体重変化を比較した。


検討期間中は両群に食事・運動療法プログラムが実施された。
対象患者の4分の1には耐糖能異常が認められた。


6カ月後、exenatide群の体重は平均5㎏減少しており
プラセボ群の1.6㎏に比べ3倍の減量効果が確認された。
exenatide群では9.6%が元の体重の10%以上の大幅減量に成功した。


Trautmann氏は
「肥満管理を成功させるうえで、薬物治療は食事と運動の重要な補助療法になると考えられる。
ただし、現在のところ、本当の意味で肥満患者の減量に効果のある薬剤はごくわずかしかない」
と述べ、exenatideによる減量効果は
満腹感の促進や食欲抑制によるものであることが示唆されるとしている。


GLP-1受容体作動薬であるexenatideは
Amylin アミリン社とリリー社が製造販売する皮下投与型の糖尿病治療薬。
本研究は両社の助成を受けて行われた。
exenatideについては
これまでに糖尿病患者における血糖低下効果と減量効果が確認されている。
一般的な副作用は軽度〜中等度の嘔気や下痢で、低血糖の報告されていない。



アメリカドクトカゲ(ヒラモンスター、Gilamonster)の唾液から得られたもの

http://www.dm-net.co.jp/calendar/2005/09/001003.php