片頭痛

慢性頭痛 最善の対処「片頭痛
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2016/11/1121.html
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2016/11/1122.html

片頭痛とは?


片頭痛は、日本ではおよそ840万人いると言われています。
2013年に慢性頭痛の国際的診断基準ができ、
決めてとなる片頭痛の症状がはっきりとなりました。
まず「4〜72時間、痛みが続く」ことです。
続いて、「片側に起こる」
「ズキンズキンと拍動性の痛みである」
「痛みが強い」
「動くと痛みが悪化する」
の4つの症状のうち2つ以上当てはまることに加え、
「吐き気」「光・音に敏感」のどちらかが当てはまれば、片頭痛と診断されます。

治療薬を効果的に使う


トリプタンは片頭痛に良く効く治療薬です。
最も効果的に使うには、使用のタイミングが重要です。
頭痛が起きる前にのんでも、
痛みが起きて2〜3時間たってのんでも、あまり効果は期待できません。
頭痛を感じたらすぐのむのが効果的です。
また1〜2割の人に見られる、閃輝暗点
(せんきあんてん=光るギザギザが5〜20分間程度続けて見える)がでる人は、
消えてからのむと効果的です。
なおトリプタンは血管を縮める作用があるため
脳梗塞心筋梗塞狭心症のような血管の病気がある方は使用できません。
その場合は、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を変わりに使うことが多いです。
トリプタンも非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)も服用しすぎると、
頭痛の頻度が増え、痛みが増し、薬の使いすぎによる頭痛になる可能性があります。
トリプタンは月に10日以上の服用、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)は
月に15日以上の服用は避けるようにしましょう。

予防薬を積極的に使う


予防薬は、カルシウム拮抗薬、抗てんかん薬、β遮断薬、抗うつ薬などが使われています。
予防薬の対象者は、
片頭痛が月に2〜3回以上の発作回数が多い人」
「頭痛で日常生活に支障をきたす人」
「治療薬が効かない人」
「薬の使いすぎによる頭痛の人」です。
予防薬は効果がでるのに時間がかかるので、
最低2か月以上は飲み続ける必要があります。

片頭痛」と「緊張型頭痛」の症状の違い


片頭痛は名前の通り、「片側が痛い」ことが多いですが、
緊張型頭痛は「頭全体が痛い」ことが多いです。
片頭痛は「ズキンズキンと脈を打つような強い痛み」ですが、
緊張型頭痛は、「締め付けられるような鈍い痛み」です。
また片頭痛は、吐き気を伴うことがありますが、緊張型頭痛は吐き気を伴いません。
人によっては、緊張型頭痛と片頭痛を併発する場合があります。
この場合は、重たい症状の片頭痛から対処していくことが基本となります。