アステラス純利益54%増 

≪持ち株のニュース≫
アステラス純利益54%増 4〜9月699億円、米で新薬好調
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLZO7916788031102014DTD000



アステラス製薬が31日発表した2014年4〜9月期の連結決算は、
純利益が前年同期比54%増の699億円だった。
米国で前立腺がん治療剤「イクスタンジ」など利益率が高い新薬の販売が伸び、
後発薬の普及で減収だった国内を補った。
15年3月期の年間配当は従来予想から1円増の30円とし、実質3円増配とする。


売上高は9%増の5944億円だった。
イクスタンジの売り上げは2.7倍に伸びた。
7月に米国で値上げしたほか、円安効果も出た。
過活動ぼうこう治療剤「ベタニス」も増収だった。
ともに発売から2〜3年の新製品。地域別売上高は米州が20%増、欧州が28%増だった。


国内は7%の減収。
既に特許が切れた薬を中心に、後発薬にシェアを奪われた。
薬価改定も響いたが、好調な海外で補い全体では増収だった。
売上高総利益率は約73%と3ポイント弱改善した。営業利益は62%増の1031億円だった。


15年3月期通期は、無形資産の減損などを考慮しない「コア営業利益」ベースで
業績予想を20億円引き上げ、前期比13%増の2100億円とした。
エクスタンジの販売が当初計画を上回っているため。
税負担が想定より増え、「コア純利益」は16%増で据え置いた。