トホグリフロジン

中外  SGLT-2、興和・サノフィに導出
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/top.html
 diabetes


◆次世代糖尿病治療薬めぐり駆け引き
中外製薬
自社創製のSGLT2阻害剤「CSG452」(トホグリフロジン水和物)について
興和とサノフィに国内での販売権などを導出する契約を結んだと発表した。


SGLT-2阻害剤は、国内で6品目がファースト・イン・クラスを競う新規の
経口糖尿病治療薬で、DPP-4阻害剤並みの競合状態に発展する可能性が高い。


今年3月にはカナグリフロジンを開発する田辺三菱製薬
第一三共と共同販売契約を結んでおり、開発の最終段階を迎えた
次世代糖尿病治療薬をめぐって企業間の駆け引きが活発化してきた。


契約により中外、興和、サノフィの3社は、CSG452の開発を共同で実施。
承認申請と販売は、興和とサノフィがそれぞれのブランド名で行う。
2社に対する製品供給は中外が行い、中外は契約の対価として
マイルストーンペイメントを受け取る。
CSG452は現在、国内で臨床第3相試験を行っており、2013年の申請を予定している。


中外は「オイグルコン」を販売しているが、糖尿病領域での経験は乏しい。
近く三和化学研究所と共同でDPP-4阻害剤「スイニー」を発売する予定の興和
糖尿病領域に強いサノフィに導出することが、製品価値の最大化につながると判断した。


◆6品目が開発競争
SGLT-2阻害剤は、腎尿細管でグルコースの再吸収を阻害することで
血中の過剰なグルコースを尿に排泄させて血糖を低下させる。
国内では、CSG452やカナグリフロジンに加え
イプラグリフロジン(アステラス製薬/寿製薬)や
ダパグリフロジン(ブリストル・マイヤーズ/アストラゼネカ)など
6品目が開発後期段階にあり、13年に申請が相次ぐとみられている。


SGLT SGLT