疥癬

感染症 疥癬:6 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201112260268.html


疥癬(かいせん)は
ヒゼンダニという体長約0.4ミリの虫が皮膚に寄生して起こる
かゆみを伴う皮膚病で通常疥癬と、感染力の強い角化型疥癬の2種類がある。


同じダニによる病気だが、患者に寄生しているダニの数が違う。
通常疥癬では重症でも1000以下なのに対し
角化型は100万〜200万とけた違いに多く、感染力が強い。
角化型は免疫力が落ちた高齢者が発症しやすく
病院や介護施設で集団感染の原因になることが多い。


ヒゼンダニは感染して1〜2カ月たつと
胸や指の間などに赤いブツブツなどができ始め、強いかゆみを起こす。
手のひらに線状の「疥癬トンネル」を作って約1カ月卵を産み続け
卵から約2週間で成虫になるサイクルをくり返し、症状が続く。


治療には、飲み薬と塗り薬がある。
現在使える薬の中で最も有効なのは、イベルメクチンという飲み薬の駆虫薬だ。
しかし、妊婦や体重15kg以下の子どもには毒性が強く使えない


塗り薬にはクロタミトン(オイラックス)がある。
妊婦や小児には広範囲に大量は使えないうえ
「効果も弱く、有効な塗り薬がないのが現状」と九段坂病院皮膚科顧問の大滝さんはいう。