ラミクタール

双極性障害に“3つの医療課題”
てんかん薬ラモトリギン適応追加で再発抑制効果に期待
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1107/1107023.html





5年間の再発率が約90%と,その再発予防が患者のQOLを考える上で重要とされるが
治療選択肢は限られており,治療に難渋する精神疾患の1つとされてきた。


東京女子医科大学精神医学講座主任教授の石郷岡純氏が双極性障害の医療課題として
(1)診断が困難なこと
(2)再発率が高いこと
(3)治療選択肢が少ないこと−を提示し
病態が複雑で,診断・治療も難しい双極性障害に対して
医療関係者にとどまらず,広く一般の人々への啓発の必要性を訴えた。


躁状態では,自我感情の亢進が見られ,気分が高揚し,やる気も満ちて
新しいアイデアをどんどん提案するなど積極的な行動が目立つようになるが
すぐに気分が変動してしまうため,作業効率は上がるわけではないのが実際だ。
一見,気分が高揚するのは良さそうな印象があるが,石郷岡氏は
ばかげた商売への投資や自己破産するほどの借金を抱えてしまうなどの例を挙げ
「現実は生やさしいものではない」と指摘。
また,ちょっとしたことでいらいらしたり,怒りっぽくなったりするため
周囲とのトラブルを起こしやすく,社会生活の支障が大きいことも
特徴の1つであることへの理解を求めた。