まずは「禁煙」

【被災地へ】週末の報道を見て脳卒中予防のポイントを再提言
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1103/1103080.html


まずは「禁煙」を

震災発生から2週目に入ったこの週末は
避難所の様子がテレビ画面を通して多く報じられていた。
熊本市民病院神経内科部長の橋本洋一郎氏は
脳卒中予防の観点から何点か気になるポイントがあったという。
中でも,すぐに改善可能であり,また対応が必要な項目として「禁煙」を挙げる。

生活習慣病の5段階を押さえて,まずは「煙と塩から縁を切る」

橋本氏が
「すぐにできる最も大切な脳卒中の予防対策」として挙げるのが禁煙と減塩だ。
避難所の様子を映し出すテレビ画像を通して
「残念ながら,避難所周辺で喫煙している方が多数見受けられた」と同氏は指摘する。
多数の住民による共同生活では非喫煙者受動喫煙のリスクから守る必要もあり
また,喫煙者が禁煙する機会にもなる。
「喫煙を続けると免疫力が低下してインフルエンザや急性肺炎にもかかりやすくなる。
かかった場合にも重症化しやすくなり,脳卒中の発症リスクも増加する」と注意を促す。


このような観点から
「避難者だけでなく救援者もぜひ禁煙をしていただきたいと思っている。
被災地の節電のためにもたばこ自動販売機の稼働停止もお願いしたい」と訴えている。


また,ガスや電気が十分でない被災地で,橋本氏は
カップラーメンなどを食べている光景」が気にかかっているという。
食品が入手困難な中で致し方ないことは承知した上で
カップラーメンの汁には多量の塩分が含まれていることを再確認しておきたい」と指摘する。
特に,血圧が高い場合は塩分制限を徹底することも忘れないでほしいと
あらためて“減塩効果に閾値なし”を強調する。