“中国バブル”弾けたら日本は破綻

中国バブル”弾けたら日本は破綻
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101026/plt1010261646008-n1.htm



経済・金融小説作家、黒木亮氏はロンドンに居住し、執筆活動を続けている。
ギリシャの財政・金融危機以降の英国やフランスなど欧州各国の対応を
身近でみているだけに、対応が後手後手の日本政府に強い危機感を抱いている。


「今後、日本で注目されるのは財政赤字の問題だ。
欧州各国はギリシャ危機以降、財政立て直しを緊急の課題として
財政赤字をGDPの3%以内に押さえ込むことを打ち出している。
この数値を考えれば、巨額の財政赤字を抱える日本は
すでに国家的に破綻していると言ってもいいだろう」


日本が財政破綻する可能性について
黒木氏は「危機の芽」は大きくなっているとみる。


「日本国債を中国が買い始めている。その理由が戦略的な投資なのか
それとも中国の投資ポートフォリオの調整でそうなっているのかは分からない。
が、空売りで知られる米投資家ジェームズ・チェイノスが
中国はバブルと指摘し、中国のバブル崩壊の可能性を示唆している」


中国のバブルが崩壊したら、どうなるのか。
「中国が保有する日本国債は即座に売られる。また、ヘッジファンドなどが
『日本売り』を浴びせてくることも警戒しなくてはならず、日本の破綻の危険性は高まる」


「英国では財政再建のため
現行17・5%の消費税率を来年20%に引き上げるが
これについて国民から大きな反対はない。
日本でこうした議論が進まないのは、政治家が国をどうするかよりも
人気取りに走り、票を取ることしか考えていないからだ。
英国では3大政党が、候補者のスクリーニングを徹底し
能力のある人材しか立候補させない。日本は芸能人やスポーツ選手など
本当にこの人で大丈夫なのかという人が国会議員をやっている」