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特別講演

「ビスフォスフォネートの有用性と顎骨壊死」
大阪大歯学研究科口腔分子免疫制御学 教授 米田俊之先生


経口のビスフォスフォネート(BP)で顎骨壊死が発生する頻度は10万人に1人以下
発生するのは投与3年以上から。
その危険因子は抗がん剤療法、ステロイド、糖尿病、喫煙、飲酒など


顎骨壊死は手術前に口腔清掃することにより予防できる。
また抗生剤前投与でも抑えられることがわかっている。


「顎骨壊死」は最初に報告した人が名づけたが、実際は「慢性骨髄炎」である。


《 口腔手術対策 》
経口BP3年未満の患者=手術前に口腔清掃
経口BP3年以上の患者=手術前に口腔清掃および抗生剤投与(手術前、中、後)
休薬できるなら3ヶ月前から、手術後は2ヶ月後から投与再開


《 薬剤師の窓口での対応 》
経口BPでは、顎骨壊死の発生頻度はきわめて低いこと
手術前の口腔清掃により予防できること
「顎骨壊死」ではなく「骨髄炎」であること、を説明してほしい。