「旅行は最強の脳トレ」

俺はウズベキスタン行きの航空券を買いました。
現地からブログを書く予定です。

精神科医が「旅行は最強の脳トレ」と語る理由

https://yogajournal.jp/photo/16960/152634
豊田早苗先生 とよだクリニック

1:旅の計画は、脳を若返らせる

旅行計画を立てる時って、「どこに行こうかな?」
「行った先で何をしようかな?」など、ワクワクしませんか?
このワクワクする気持ちは、脳内におけるドーパミン分泌を促してくれます。
ドーパミンは、やる気ホルモン。ドーパミンが分泌されることで、
脳の働きが良くなり、集中力や注意力が高まります。
ただ、ドーパミンが分泌され過ぎると、
交感神経が活発になり、脳の血流が悪くなって、
脳に十分な酸素や栄養源を運ぶ事ができなくなってしまい、空回りしてしまいます。
そんな事態にならないようにしてくれるのが、セロトニンと呼ばれるホルモン。
セロトニンは、美味しそうな食べ物や素敵な景色の写真を見ることで
五感が刺激されて、分泌されます。
ワクワクしすぎて、ドーパミンが大量に分泌されても、
セロトニンドーパミンの暴走を抑え、程よく働くように調節してくれるのです。
そして、また、セロトニンは、記憶や思考の整理にも関与しており、
脳が上手く働くために重要なホルモンでもあります。
脳は、約150億個の神経細胞の集まりで、神経細胞同士が
ドーパミンセロトニンなどの情報伝達物質をやり取りすることで、働いています。
ですが、年をとるにつれて、こうした情報伝達物質の分泌は悪くなり、
脳が上手く働かなくなっていきます。
もの忘れやウッカリミスが起こるのは、このためです。
つまり、旅の計画を立てることは、
ドーパミンセロトニンの分泌を促し、脳を若返らせてくれるのです。

2:旅を楽しむことは、前頭葉を活性化させる

旅行に出かけると、美しい景色や美味しい食べ物を食べたりしますよね。
テレビやパンフレット、インターネットでみたことはあっても、
実際に目にしたり、食べたりするのは、初めてだったりもします。
そんな「初めての体験」は、前頭葉を刺激し、活性化してくれます。
また、旅行は、日常から離れる事ができる時間でもあります。
いつもの日常から離れることで、
溜まっていたストレスを解消することが出来ます。
ストレスは、溜め込むことで、脳とくに前頭葉の働きを悪くし、
ストレス性の脳萎縮を引き起こすと言われています。
前頭葉は、脳の司令塔。
記憶力や思考力、集中力や注意力、コミュニケーション力や言語力など、
ありとあらゆる働きに関与している場所でありながら、
最も早くに老化が起こる場所です。
旅行に出かけることは、前頭葉が刺激され
脳の老化を遅らせてくれるとともに、ストレスから脳を守ってくれます。

3:旅を懐かしむことは、海馬を刺激し活性化する

旅の思い出って、どんな旅行であっても、懐かしく感じませんか?
この「懐かしい感情」は、脳の海馬と呼ばれる部分を刺激します。
海馬は、記憶の中枢で、目や耳から入ってきた情報を一時的に保存し、
長期的に記憶して置くほうがよいかどうかを判断する場所です。
また、海馬は、位置情報を把握する空間認識に関与しており、
スムーズに目的地に辿り着けるよう
サポートしてくれている場所でもあります。
認知症になると、「物事を覚えることができなくなる」
「道に迷ったりする」ことが起こってきます。
これは、海馬の脳神経細胞が破壊され、
働きが低下してしまったことが原因です。
脳の神経細胞は、この世に生を受けて以降、
減ることはあっても増えることはありません。
ですが、懐かしい感情は、海馬を刺激し、
海馬の脳神経細胞を増やすと言われています。
「楽しかった旅行も終わってしまった!」と嘆くのではなく、
楽しかった旅行を思い出してみてください。
海馬が刺激されて海馬の脳神経細胞が増え、
「なりたくない病気第1位」と言われる認知症の発症を防いでくれますよ!