商社大手3社最終増益

商社大手3社最終増益 4〜6月、資源高など追い風
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGD28H7R_Q7A730C1MM8000/?dg=1


4〜6月期は
三菱商事の連結純利益が1100億円強と約1割増加。
伊藤忠三井物産は1000億円前後とそれぞれ4割、6割増えたとみられる。


三菱商事三井物産
鉄鋼生産に使う原料炭や鉄鉱石、銅などの資源価格上昇が増益に寄与した。
中国など新興国景気の拡大を背景に、
期中平均の銅価格は1トン当たり5000ドル台後半と、
前年同期から約2割上昇した。1トン当たり100ドル上昇すると、
三菱商事で年間13億円、
三井物産で同10億円純利益を押し上げる効果がある。


伊藤忠は「ドール」ブランドの青果物事業で
バナナの生産・販売量が伸びたほか、
北米向けのパイナップルの加工品販売が好調だった。
パルプ事業の損益も改善した。
資源事業の比重が低く資源高の恩恵は大きくないが、
非資源事業が安定的に伸びており、
格付け会社が直近に相次ぎ格付け見通しを「ポジティブ(強含み)」に引き上げた。


3社は近く17年4〜6月期決算を発表する。
足元では原油などの資源価格が調整している。
先行きの市況動向などを見極めるため、
18年3月期通期は従来予想を据え置くとみられる。
三菱商事は連結純利益が前期比2%増の4500億円、
三井物産は5%増の3200億円を見込む。
伊藤忠は14%増の4000億円と2期連続の最高益更新を計画している。