72の法則

殖やすも、借りるも 知っているとトクする数学の公式
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK3101R_R30C13A7000000/



まず覚えておきたいのは「複利効果」だ。
これは、投資で得た利益を再び投資して元本に組み入れることによって、
利益が利益を生んでいく効果のことをいう。


例えば、年5%の利息が得られる金融商品に100万円投資する場合、
毎年5万円の利息が得られる。
これを単純に受け取るだけだと、
毎年5万円、30年間で150万円の利益にとどまる
(これを単利という)。


一方、受け取った5万円を再び投資して元本に組み入れるとどうなるか。
2年目は元本が105万円になるので、得られる利息は5万2500円に増える。
3年目の元本は110万2500円なので、利息は5万5125円。
こうして利息は年々増えていき、30年後の元本は432万円にもなる。
単利の場合と比べ、約182万円も利益が増える計算だ。





複利運用を行ったとして、どの程度のスピードで資産を殖やせるのか。
これが簡単に分かる公式が「72の法則」だ。


使い方は非常に簡単。
「72を運用利回り(%)で割ると、元本が倍になるまでの年数になる」というものだ。
例えば、年3%の利回りで複利運用する場合、
投資元本が2倍になるのは72÷3=約24年後。
年5%の場合は、72÷5=約14.4年後とすぐに分かる。


一定利回りで複利運用する場合
72 ÷ 利回り ≒ 元本2倍になる年数