サバ缶でやせる? TV紹介で品薄

サバ缶でやせる? TV紹介で品薄、専門家は「誤解」
http://www.asahi.com/business/update/0905/NGY201309050013.html?ref=com_top6



サバの水缶が、全国のスーパーなどで品薄の状態が7月末から続いている。
テレビの健康系情報番組で「やせる」と紹介されたためで、
需要の急増にメーカーの生産も追いつかない状況だ。


テレビ番組は、7月30日放送の
「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」。
紹介されたのが水煮缶だったためか、みそ煮やかば焼きより圧倒的に売れている。





番組に出演した小田原雅人教授によると、
サバ缶に含まれる不飽和脂肪酸「EPA」がダイエットに効果があるという。


小腸下部にあるL細胞から分泌される「GLP―1」というホルモンが食欲を抑制し、
インスリンを分泌させ血糖値を下げるなどの効果を発揮。
EPAはそのGLP―1の分泌を促し、効果を高めるという。


小田原教授は「『サバ缶を食べればやせる』というのは誤解。
バランスのよい食事をして、たんぱく源としての肉を魚に置き換えると効果的。
EPAを多く含む食品であれば効果は同じです」と話す。


日本缶詰協会によると、2012年の国内のサバ缶の生産量は3万5987トン。
水産品の缶詰、瓶詰全体の3割以上を占める。


水産加工大手のマルハニチロホールディングスによると、
放送直後から前年比で5〜10倍の注文が殺到。
だが、サバの漁期は秋のため原料の供給が追いつかず、売り上げは前年並み。
同じ大手の日本水産も同じ状況だという。


テレビ番組でダイエットと絡めて紹介されたのをきっかけに、
07年には納豆、08年にはバナナが一時的に売り切れたことがある。