美肌をつくる6つの「しないこと」ルール

美肌をつくる6つの「しないこと」ルール
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2103M_R20C13A8000000/



1 化粧品をつけるときにコットンを使わない


コットンを使ったパッティングや拭き取りを続けていると、
摩擦や刺激によって長年の間に肌が黒ずむ原因に。
「手でつけると化粧成分を手が吸い取ってしまうというのは誤解。
指先には毛穴がないので顔のほうに吸収されやすい構造になっています。
化粧品はすべて手に取り、ケーキにクリームを塗るように優しく肌にのせましょう」


すべきことはこれ!
・化粧水や美容液は手で優しく肌にのせる
・拭き取り式のメイク落としや化粧水は毎日使わない
・肌を触りすぎず、朝晩のスキンケアは5分以内に


2 シートパックに頼りすぎない


「シートパックの成分の大半は水。
時間がたてば肌から蒸発するので、保湿効果を期待しすぎないように」。
美容成分入りのものは濃度が高いため、かぶれる場合もあるので注意を。
「肌にのばすと固まるタイプのパックのほうが保湿効果は期待できる。
まずは日々のケアで肌の状態を整え、パックに頼りすぎないことが大切です」


すべきことはこれ!
・「たまのパックよりも日々のケア」をモットーに
・乾燥が気になるなら、肌に伸ばして洗い流すタイプのパックに。
・パックでかぶれることもあるので、赤みが出たら使用をやめる


3 紫外線対策を日焼け止めだけに頼らない


SPFとは、1平方センチメートルあたり2mgの日焼け止めを皮膚につけた場合、
日焼けするまでの時間を何倍にのばせるかという数値。
「日焼け止めだけで基準を満たそうとすると、かなりの厚塗りに。
一方、パウダーファンデーションの粉には紫外線を反射する効果があります。
日焼け止めの上にファンデを重ね、何度か塗り直すのが○」


すべきことはこれ!
SPFなどの数値にこだわるよりも、上にパウダーファンデを重ねることで日焼けを防ぐ
・焼けやすい頬骨の上には厚めに塗る
・日中に何度かファンデを塗り直して効果を持続させる


4 コンビニの野菜サラダで満足しない


肌を丈夫にし、潤いを保つビタミンAは、
にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれている。
「外食やコンビニで買えるサラダは淡色野菜が中心。
しかもカットずみの野菜は、時間がたつにつれ
ビタミンが失われてしまうということは、意外に知らない人も多い。
緑黄色野菜を温野菜で食べるようにしましょう」


すべきことはこれ!
・淡色野菜ではなく緑黄色野菜を1日100g(両手のひらいっぱい)は食べる
・体を冷やす生野菜よりも温野菜のほうがおすすめ
・市販の野菜ジュースよりも野菜そのものを取るように


5 午前0時過ぎまで起きていない


代謝を活発にし、健康や肌の若さを保つ成長ホルモンが
最も分泌されるのが、夜の10時から深夜2時までの間。
「起きてから10時間後くらいに分泌準備が始まります。
これが分泌されている間に睡眠を取らないと
肌荒れや老化が進むので、午前0時には就寝を。
睡眠の質が低下するうたた寝はせず、6時間は寝ること」


すべきことはこれ!
・夜10時〜深夜2時のゴールデンタイムの間に寝る
・眠くなったらうたた寝はせずベッドへ
・睡眠時間はできるだけ一定にし、6時間は確保する


6 エイジングケアを後回しにしない


「シミやシワが発生してから対策用の化粧品を使い始めても、
完全になくすことはできません」。
まだあまり気になっていない時期から、エイジングケアは予防的に始めたい。
「エイジングケア化粧品には刺激の強いものもあるので、
まず初めはビタミンC誘導体やナイアシンなど低刺激成分のものから試して。
一部だけではなく、顔全体に塗りましょう」


すべきことはこれ!
・エイジングケア化粧品はシミやシワができる前から使う
・低刺激成分(ビタミンC誘導体、ナイアシンなど)のものから試す
・シミやシワが気になる部分だけでなく、顔全体に塗る


この人に聞きました
吉木伸子さん
 よしき皮膚科クリニック銀座院長。横浜市立大学医学部卒業。
皮膚科医として慶應義塾大学病院などに勤務後、98年に開業。
美容皮膚学と漢方を取り入れた治療で多くの女性に支持されている。
最新刊は『毎日のスキンケア10の法則』(廣済堂出版