風疹猛威、その原因は? わずか半年で患者1万人超

風疹猛威、その原因は? わずか半年で患者1万人超
http://www.asahi.com/national/update/0618/TKY201306180323.html



風疹の猛威が止まらない。
今年はわずか半年で患者数が1万人を超えた。
なぜ、こんなに大流行しているのか。


◆過去とは異なるタイプ
流行の始まりは2011年にさかのぼる。
この年、ベトナムなど東南アジアで流行が起きた。
現地で感染した人が国内にウイルスを持ち込んだとみられる。


2012年春ごろ、兵庫県を中心に患者が増え始めた。
やがて近畿全体に拡大。
全国の患者数は例年せいぜい数百人だが、この年は2392人まで増えた。
通常は冬には数人程度まで減る。
しかし、冬になっても流行がおさまらず、
そのまま今シーズンに突入、爆発的な流行に至った。


国立感染症研究所(感染研)によると、
風疹ウイルスは世界に13種類あるが、
今回検出されているのはベトナムや中国で流行している2種類が多い。
これまで日本で流行したウイルスとは異なるタイプという。


風疹ウイルスは強い。
感染研によると、インフルエンザは1人から1〜2人に感染するが、
風疹は5〜7人を感染させる力がある