喫煙スペースの濃度は“北京以上”

喫煙スペースの濃度は“北京以上”
http://rkb.jp/news/news/12672/



私たちの身近なところに
PM2.5の濃度が極めて高い場所があることがわかりました。


オフィスなどでタバコを吸う喫煙スペースです。


日本ではおととい、環境省
1日平均のPM2.5の値が環境基準の2倍の70μg/m3あたりを超えた時に
外出を控えるよう注意喚起するという暫定的な指針を決定しました。


この値をどう見ればいいのか、専門家に聞きました。


産業医科大学・大和浩教授
「何日かの暴露であれば、健康な人なら
そんなに敏感になる必要はないですけれども
ぜんそくの患者さんなどは、やはり注意した方がいいと思います。
過剰に反応する必要はないと思います。


過剰に反応してほしいのは
タバコを吸われている屋内に行かないということですよ」


PM2.5は、草木や化石燃料などが燃えたときに発生するもので
タバコの煙も、そのひとつです。


特に、喫煙ルームでは数値が高くなるということで
どれくらいの値になるのか測定してみました。





記者
「こちらの機械では、PM2.5の値を測定することができます。
福岡市早良区、空が若干、かすんでいて
50μg/m3前後を表示しています。
それが、建物の中にあるこちらの喫煙ルーム、入っていくと
値はどんどん上昇していきます。先ほどの外の10倍近くにまで達しました」


大和教授は、ひとつのフロアで分煙してる喫茶店で、PM2.5の値を測定してみました。


喫煙室の濃度は、数百μg/m3で、ひどい時の北京並みでした。


一方、禁煙室で測ったところ、隙間からタバコの煙が流れ込み
禁煙とは言うものの、70μg/m3程度の値が確認されました。


外出を自粛するなどの注意を呼びかける国の暫定指針の基準と同じです。





産業医科大学・大和浩教授
「例えば、タバコを吸われている喫茶店は、700μg/m3ぐらいあります。
北京の一番ひどい日と同じぐらい高いです。
だから、私は、怖がる所が違うんじゃないかと思います。
屋外の『70』を怖がるんだったら
タバコを吸っている喫茶店の『700』の方を怖がってほしいと思います」


PM2.5 PM2.5