ダビガトラン

ワルファリンの欠点を克服した経口抗凝固薬
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t074/201001/513783.html


ワルファリンの次の候補として開発が進んでいるのが
直接トロンビン阻害薬 および Xa(テンエー)因子阻害薬という2種類の薬。
どちらもワルファリンとは作用点が異なる。

納豆、クロレラ、青汁などの食事制限は不要で
原則として患者ごとに投与量を調節する必要もない。





開発が最も進んでいるのが、直接トロンビン阻害薬のダビガトラン Dabigatran
2009年8月の欧州心臓病学会で
第3相試験であるRE-LY試験(N Engl J Med2009;361:1139-51.)の結果が発表された。


ワルファリンに対するダビガトラン低用量の非劣性
ダビガトラン高用量の優越性が示された。
ただし、東アジア人(1648人)に限ると
低用量、高用量ともに、ワルファリンとの間に有意差は示されなかった。





もう1つのXa因子阻害薬は、複数の薬が開発途上にある。
現時点で開発が比較的進んでいるのはリバロキサバン。
2009年8月に、心房細動患者を対象に
リバロキサバンとワルファリンを比較する第3相試験
(ROCKET-AF試験)への患者の登録が完了したことが発表された。


直接トロンビン阻害薬、Xa因子阻害薬ともに
心房細動患者に対する脳梗塞の予防のほか
整形外科領域の手術後の患者に対する静脈血栓塞栓症の予防や
急性冠症候群患者に対する心血管イベントの二次予防といった
様々な場面での臨床応用を目指し、開発が行われている。


プラザキサ