タイ・ラオス旅行記 day2

旅はフアランポーン駅から始まる。

10:05発シーサーケット行きの列車は1時間遅れて到着した。


列車に乗り込むと、隣の席にいたのは日本人の男
埼玉から来たという斎田万造(さいたまんぞう)君 --仮名--


斎田君から聞いた話はこうだ。

斎田君は岡山で牛の世話をする仕事をしていた。
牛の仕事は重労働で非常につらく、1日でやめてしまう若者が多い。
家はトレーラーハウスで、冬はメチャ寒かった。
斎田君も1日でやめてしまおうと思ったが、がんばって1年続けた。
30万円貯まったので、仕事をやめて旅に出た。


タイ行きの切符は3万円台で買って
ホテルは一泊200B(560円)程度のゲストハウスで節約している。


ゲストハウスには1月から住んでいる日本人のオッサンがいた。
そのオッサンは日本の不況が回復するまでタイで暮らすのだとか。



タイで30万円の予算なら結構長持ちする。
斎田君はできる限り長くこちらに滞在したいようだ。
帰りの切符(FIX)は捨てていいか、と俺に聞いてきた。
俺は捨てていい、と答える。



英語もタイ語もできないのだが帰りの切符はどこで買えばいいか、と聞く。
バンコクのHISに行けば日本語で大丈夫、と俺は教えてやる。


また、斎田君は「歩き方」に書いてあるアユタヤ行きの切符の値段は
さっき買った切符の値段とかなり差があるがボラられたのだろうか、と俺に聞く。
俺のコラート行きの切符も「歩き方」に書いてある値段よりぜんぜん高い。
「歩き方」は信用するな、とおれはアドバイスする。


列車がアユタヤに着くと斎田君は
俺に礼儀正しく感謝の言葉を述べて降りていった。
その後はチェンマイやアンコールにも陸路で行く予定だと。
与那国島にも牛の仕事があるそうなので、沖縄に来るかもと言っていたが
俺はもう彼の顔を覚えていない。


 フアランポーン駅の外観
 フアランポーン駅に入る
 切符はここで買う
 コラート行きの切符 325B




ナコン・ラチャシーマ(コラート)に着いた。



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