若い女が薬局に来たら・・・

日経ドラッグインフォメーション5月号より

◆Question

患者は30代の女性
処方薬に催奇形性があるとわかり中絶した。
患者は医師を訴えると言っているが、薬剤師の責任は?

◆Anser

行政処分
患者に対する避妊指導を行っていなければ
1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金。


賠償金:
過去の判例ではイトラコナゾールで同様のケースがあり
医師に300万円の支払いを命じた判例がある。
薬剤師は150万円程度負担すると考えるのが妥当。
===================================================


【今日の格言】

若い女は妊婦だと思え


ストレプトマイシン  胎児毒性(第8脳神経障害)
ミノマイシン  胎児毒性(歯の染色)
クロマイ  胎児毒性(gray syndrome)
バファリン セデス  胎児毒性
チガソン  催奇形性(四肢短縮、頭蓋顔面 奇形)
ビタミンA  催奇形性(鼻形成の異常)
ワーファリン  催奇形性(鼻形成の不全)
ACE阻害薬 AⅡ拮抗薬  胎児毒性
アレビアチン(禁忌ではない)  催奇形性(口蓋裂、心臓疾患)
イトリゾール  催奇形性
レベトール  催奇形性
サイトテック  子宮収縮作用
リーマス  催奇形性
デパケン、セレニカ(原則禁忌)  催奇形性

月刊薬事 2006 vol.48. No.2 より一部改変


産婦人科で、妊婦に低用量のアスピリンが使われることがある。
http://www.nms.ac.jp/nms/obgyn/jyushin/seishoku/fuiku/chiryou.html
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se33/se3399007.html


【参考】
沖縄県薬剤師会 女性と薬
http://www.okiyaku.or.jp/0_QA/josei/josei.htm
妊娠とくすり
http://www.okusuri110.com/kinki/ninpukin/ninpukin_04-500.html