悪性リンパ腫とは?

悪性リンパ腫とは?症状やタイプ別の治療法、自家移植について https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_651.html

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血液がんの半数以上を占める悪性リンパ腫

がん罹患数予測(2020年)

 

2020年のがん罹患数を予測したデータによると、悪性リンパ腫は、子宮がんや食道がんよりも上位の8位に入っています。悪性リンパ腫は、血液のがんの半数以上、およそ6割を占める病気で、患者の数も近年、激増している病気です。

悪性リンパ腫の症状は?

悪性リンパ腫とは、白血球の一種、リンパ球ががん化する病気です。リンパ球は、体の中で免疫システムを担当しています。ウイルスなどの外敵と戦い、排除する役割です。このリンパ球を体の隅々まで運ぶために張り巡らされているのがリンパ管で、その途中にはリンパ節があります。主なものは扁桃腺、首、脇の下、脚の付け根などです。

リンパ球ががん化する

 

悪性リンパ腫になると、多くの場合リンパ節が腫れてきます。がん化したリンパ球がしこりを作るのです。大きさは1センチ以上になることが多く、痛みはありませんが触ると硬く、複数ある場合もあります。風邪で扁桃腺が腫れた場合には、風邪が治れば腫れも治まりますが、悪性リンパ腫の場合は腫れがなかなか治まりません。そのため「腫れがひかない」といって病院を訪れ、この病気だとわかる場合が多いのです。
さらに進行すると、38度を超える熱が続いたり、半年以内に10%以上の体重減少や、ひどい寝汗などの症状が現れます。

悪性リンパ腫の症状

 

また、リンパ球は全身を巡っているので、あらゆる臓器に腫瘍ができる可能性があります。胃や十二指腸、大腸、乳腺、脳など全身のさまざまな場所に腫瘍ができることがあり、それぞれ特有の症状が現れます。例えば、大腸の場合、お腹が張ったり、痛くなったりします。脳の場合は、頭痛や吐き気、手足のまひや痙攣(けいれん)などが現れることがあります。