金融緩和

積極的な金融緩和策、副作用も…日銀総裁が警鐘
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120325-OYT1T00502.htm?from=main6



日本銀行の白川総裁は24日ワシントンで
米連邦準備制度理事会FRB)主催の会議で講演した。


2008年秋の金融危機後にみられたような積極的な金融緩和策について
「副作用や限界についても意識する必要がある」と述べ
行き過ぎた緩和策の長期化に警鐘を鳴らした。


白川総裁は、重い住宅ローンを抱えた家計や借金を抱えた企業を念頭に
超低金利が長期化すると、金利負担が軽いため、借金返済の意欲が薄れ
家計や企業の財務の健全化が遅れると指摘した。
国に対しても同様に、財政の健全化が遅れる懸念を示した。


さらに、異例の低金利でしか採算が合わない投資案件にも、資金が投じられるなど
経済全体の生産性や潜在成長率への悪影響も無視出来なくなる、と指摘した。


自国で望ましい投資先がない場合には、緩和策によるマネーが新興国に向かい
原油穀物など国際商品市況の上昇につながりやすいとも述べた。
(2012年3月25日 読売新聞)