微生物カプセル

「微生物カプセル」でレアメタル回収:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20111117/223921/?P=1&rt=nocnt

パラジウム回収前(左)と回収後のバイオカプセル

インジウムや白金…工業排水が「資源」になる

「微生物を閉じ込めたカプセルを工業排水の中に1日入れて置いておくだけで
 排水中に溶けているレアメタルを簡単に回収できる。
 しかも、排水のpH(水素イオン濃度指数)を制御すれば
 回収したいレアメタルだけを選択的に取ることができる」


こう語るのは、森下仁丹の“ミスターカプセル”こと
研究開発本部・カプセル開発部の釜口主幹である。
釜口氏は入社以来、約30年にわたり、カプセルの研究開発に携わってきた。


バイオカプセルとは、森下仁丹が2000年から研究開発を始めたカプセルで
カプセル内で微生物の培養・増殖、DNAの増幅ができるというものだ。
従来のような内容物をしっかりと閉じ込めるカプセルとは異なり
カプセルの表面が半透性の皮膜でできている。
そのため、養分を含む液体中に微生物が入ったカプセルを入れると
養分だけが皮膜を通してカプセル内に入り込む。
微生物はカプセルの外に出られないので、カプセル内で微生物が育つというわけだ。

シロアリ駆除用カプセルも


シロアリ駆除剤が入ったカプセル


シロアリの卵に似たカプセルの中に駆除剤を封じ込め、シロアリに巣に運ばせる。
シロアリは卵を舐めて育てるという習性がある。
そのため、巣の中でカプセルを舐めているうちに
中から駆除剤が出てくるという仕組みだ。
このようなプロジェクトが複数同時進行している。