エチゼンクラゲで緑化

エチゼンクラゲの緑化技術 韓国が触手 技術の海外流出に懸念
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111016/trd11101623050009-n1.htm



愛媛大の江崎次夫教授(環境緑化工学)ら研究グループは
エチゼンクラゲの体組織が、地中で分解され環境に優しいことに着目。
植物の肥料となる窒素やリンも大量に含み、保湿効果の高いコラーゲンが
乾燥地域では水分をためるため、周囲の植物の生育に役立つことも突き止めた。


研究グループでは、エチゼンクラゲから塩分を抜き、乾燥させ
細かく裁断したものを、愛媛県の山火事跡地など3カ所にまいたうえで経過を観察。


愛媛では、昨年11月にヒノキが根付いているかどうか調べたところ
クラゲを使用しなかった土壌では、48本中4本(8・3%)が枯れたが
クラゲを用いた土壌では95本中4本(4・4%)が根付かなかっただけで
割合では約2倍の効果があった。


だが、これらの研究に昨年から本格的に研究費を助成しているのは「韓国研究財団」。
韓国最大規模の研究支援機関だ。


江崎教授によると、韓国では朝鮮戦争以来、山が荒れたままになっているところが多く
緑化政策に力を入れているため、クラゲ技術に注目するようになったという。


研究グループのメンバーによると、韓国は将来の世界的な食糧不足を見越して
途上国のほか砂漠を持つ国々への支援を図って影響力を持つことを考えているほか
南北統一後の北朝鮮の緑化に役立てたりすることを考えているという。


韓国では昨年から
クラゲ技術を用いてモンゴルで灌木林の再生を目指してポット実験を開始。
さらに、クラゲ技術を必要とするアラブ諸国にも積極的に売り込んでいるという。