せきぜんそく

せきぜんそく油断しないで、2カ月続くなら検査を
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE1E7E1EAE4E2E3E2E2E4E3E2E0E2E3E3979EE382E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3



せきぜんそくの患者が増えている。
せきが2カ月以上も長引く場合は、この病気の疑いがあり
治療しないとそのうちの約3割がぜんそくに進む。
アレルギーとの関連が指摘されているが
季節の変わり目などに引いた風邪がきっかけになることも多く注意したい。





患者の平均は40代だが、高齢者や若者でも発症する。女性が比較的多い。
女性は自律神経やホルモンのバランスの影響が出やすく
夜から朝方にかけて激しいせきが出る例もあるという。
京都大学の新実彰男准教授は
「せきぜんそくと診断がつく人の3〜4割は寝られないくらいひどい」と話す。


診断にはぜんそく治療に使われる気管支を広げる薬を投与する手法も有効だ。
この薬が効けば、せきぜんそくと絞り込める。
日本呼吸器学会のガイドラインでは
異常な呼吸音を伴わないせきが8週間以上続いたり
気管支拡張薬が効いたりした場合を簡易診断の基準としている。


新実准教授は「治療は1〜2年続けてほしい」と話している。
せきぜんそくを確実に予防するのは難しいが、打つ手がまったくないわけではない。
ハウスダストやダニなど身の回りにあるアレルギー原因物質を取り除くほか
感染症や風邪にならないよう手洗いやうがいなどを励行しよう。
日本経済新聞夕刊2011年10月7日付]