喫煙の老化促進作用

アンチエイジングの努力が無に 喫煙の老化促進作用
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170716-00000012-mai-soci



順天堂大学の和田裕雄准教授(公衆衛生学、呼吸器内科学)
COPDは主にたばこの煙を吸うことによって起こる呼吸器の炎症の病気で、
喫煙者の15〜20%が発症するといわれています。
たばこを吸うと、口と肺とを結ぶ空気の通り道(気道)に煙が入り込むため、
異物排除の炎症反応が起こります。
「1日の喫煙本数×喫煙年数」を「ブリンクマン指数」といい、
これが400を超えるくらいになると「慢性炎症」の状態になります。
気道が狭くなり、せきやたん、息切れなどの症状が目立つようになります。
また、COPD患者の肺には、気腫と呼ばれる穴が開くことがあり
肺気腫症」と呼れます。たばこによる慢性炎症の結果、
肺の構造が溶けて穴が開いてしまった状態と考えていいでしょう。
肺は、酸素を血中に送り、血中の二酸化炭素を体外へ出します。
ところが、COPDが重症化すると十分な酸素を血中に取り込めなくなります。
大気中に21%しかない酸素では十分でなく、体が低酸素状態に陥ってしまいます。


狭くなった気道の治療は、気管支拡張薬を用います。
微細な粉の薬を吸入する「吸入薬」が主流で、
炎症を抑える薬も併用することがあります。
重症のCOPDでは、在宅時も外出時も
酸素ボンベを携行しなくてはならず、生活にさまざまな制限を受けます。