アルツハイマーの新薬

アルツハイマー病 待望の新薬 相次ぎ申請
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2010071302000103.html

アリセプトは、脳内の神経伝達物質アセチルコリンの分解を抑えて
神経細胞の働きを強め、認知症の進行を遅らせる。
しかし、効果が出ない患者や、吐き気などの副作用がひどくて服用できない患者もいる。


承認申請された新薬の特徴 

ガランタミン (ヤンセン

アリセプトと同じく、アセチルコリンの分解を抑え、症状の進行を遅らせる。
違いは、神経伝達物質を受け取る神経細胞の受容体の働きも活発にして
伝達物質の働きを良くする点。
受容体の中には、吐き気や、脈が緩やかになる徐脈などの副作用を引き起こすものがあるが
こうした受容体へは、あまり働かない。
このため、アリセプトより副作用が少ないと考えられている。軽度から中程度の患者用。

リバスチグミン (小野、ノバルティス)

アルツハイマー病の薬では唯一の張り薬。
アリセプトとは別の方法で、アセチルコリンの分解を抑えるため
アリセプトが効きにくい人にも効果があると期待されている。

メマンチン (アスビオ)

脳を興奮させる神経伝達物質を受け取る受容体の働きを阻害し
神経細胞の損傷を防ぐタイプの薬。
アリセプトだけでは薬の効きが悪くなった中重度の患者への効果が期待されている。