アディポネクチンが糖尿病リスクを低下させる

脂肪細胞が産生する蛋白、アディポネクチンが
2型糖尿病のリスク低下と関連するとの報告が、「JAMA」7月8日号に掲載された。





報告を行ったハーバード大のRob M. van Dam氏は
アディポネクチンは2型糖尿病のリスクを低下させる単なるマーカーではなく
この蛋白が実際に2型糖尿病発症に影響する作用をもたらしていると述べている。


動物実験では、アディポネクチンの注射により代謝に変化が生じた。
van Dam氏は、アディポネクチンは抗炎症作用をもち
インスリン感受性を高めるホルモンとして作用するという。


2型糖尿病患者2,623人を含む約1万5,000人の被験者を対象とした13研究をメタ分析した。
全体を通じ、アディポネクチン高値で2型糖尿病リスク減少が示され
アディポネクチンが1-log μg/ml増加するごとに平均28%のリスク減少がみられた。

(HealthDay News 7月7日)


http://www.healthday.com/Article.asp?AID=628811