子宮頸がんのワクチン、重い副反応が出るの?

質問なるほドリ:
子宮頸がんのワクチン、重い副反応が出るの?
http://mainichi.jp/opinion/news/20130331ddm003070161000c.html



なるほドリ 
子宮頸がんのワクチンを予防接種した中学生や高校生に
重い副反応が出たというニュースを聞いたよ。


記者 
中学生たちに出た副反応は、複合性局所疼痛症候群といいます。
手足や肩などに痛みが生じ、歩けなくなるのが特徴です。


 Q どれくらい報告があるの?


 A 日本で現在受けられる子宮頸がんのワクチンは
サーバリックス」「ガーダシル」の2種類です。
サーバリックスは09年12月の発売から昨年末まで約684万回接種され
88例(0・0013%)の重い副反応が
ガーダシルは11年8月の発売から約145万回接種され
13例(0・0009%)の重い副反応が報告されました。
この中には因果関係が分からないものも含まれています。


 Q 歩けなくなったこととワクチン接種は因果関係があるの?


 A 分かっていません。
厚生労働省安全対策課によると、この症候群はインフルエンザのワクチン接種の後や
献血、ペースメーカーの施術などでも起きています。
発生率は100万〜150万人に1人くらいだそうです。
自治医科大学付属さいたま医療センターの今野良教授のように
「ワクチン成分との因果関係はない」と強く主張する声も多く、解明は難しいのが実情です。


 Q 他の国では?


 A 英国や米国など他の先進国でも、同じくらいの副反応報告があります。
ただ、どの国も接種を中止してはいません。


 Q 子宮頸がんワクチンの予防接種は、国の定期接種になるんだよね。大丈夫?


 A 今国会で関連法が成立し、定期接種になって
無料で接種を受けられるようになります。
被害者を救済する仕組みをどう拡充するかが今後の課題。