何洪記

世界最安値の「ミシュランレストラン」、香港
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2923943/10182964



「何洪記(Ho Hung Kee)」が「ミシュランガイド」の星を初めて獲得したのは2011年。
以降、店内は地元客、外国人客でいっぱいだ。
ワンタンやきしめん炒めの価格はおよそ35香港ドル(約410円)ほど。


レストランは香港の繁華街、銅鑼湾(Causeway Bay)にある。
売店のビルの谷間にある50席ほどの店で、見知らぬ人と相席で食事をするのが常だ。


レストラン開業者の義理の娘で現オーナーのパティー・ホー(Patty Ho)さんは
「伝統的な食文化」を味わってもらうためにオリジナルのレシピを厳守していると語る。
「最新のレストランではワンタンの作り方を変えてしまった。エビしか使ってない。
でも私たちはブタ肉を含んで、肉の味がするオリジナルのレシピを続けている」
伝統を守ったことがミシュランガイドの星獲得につながったとホーさんは信じている。


◆400円台のミシュラン体験


台湾出身の男性(55)は、昼食の混雑を避けて早い時間帯にレストランに来た。
「上海のミシュラン格付けレストランにも行ってみたけれど
一般人にはやっぱりここが来やすい。みんな大好きだ」とリンさんは語る。


ミシュランの星獲得レストランとしては価格が素晴らしいし、味も本当に最高」と
インドネシア出身の女性(45)は語る。
女性は開店5分後から家族と一緒に、外に出来た列に並んだ。


ミシュランガイドの国際ディレクター、Michael Ellis氏
「50香港ドルほどで1つ星の体験ができるのは香港だけの特徴だ。
極めて手頃な価格で、間違いなく抜群の料理を食べることができる」


ミシュランガイドは2013年の香港・マカオ版を発表したばかり。
今年は新たに10軒のレストランが1つ星を獲得した。


添好運(Tim Ho Wan)と彭慶記(Pang's Kitchen)、それに何洪記の3店舗が
「世界で最も低価格で、最も手頃な1つ星の体験を提供する」とエリス氏。
料理の価格は1皿30〜60香港ドル(約350〜700円)だ。
(c)AFP/Aaron Tam