子宮頸がんワクチン

医療相談室



子宮頸がんワクチン 何歳まで
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=67188


大学生の娘が子宮頸がんの予防ワクチンを打ちたいと言います。
何歳まで接種できるのでしょうか。
2種類あると聞きましたが、違いも教えてください。(50歳女性)


Answer 効果20年以上 大学生も接種を
上坊敏子先生 社会保険相模野病院婦人科腫瘍センター長(相模原市


子宮頸がんの大部分は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。
性交経験があれば誰でも感染し、子宮頸がんになる可能性があります。
発がんに関係するHPVは約15種類ありますが
中でも16型、18型は、頸がんの70%程度から検出されます。


ご質問のワクチンは、この16型、18型の感染を予防します。
性交を経験する前の少女に接種するのが有効です。
日本では中学1年〜高校1年の女子を対象に無料接種が行われています。
大学生なら接種をお勧めします。


ワクチンには、16型、18型の感染を予防する2価ワクチンと
この2種類に加え、良性のいぼ「尖圭コンジローマ」の原因になる
6型、11型の感染も予防する4価ワクチンがあります。


費用は医療機関によって異なりますが、3回の接種で5万円前後かかります。
2種類とも子宮頸がんの予防効果は同じです。
効果は20年以上続くと予測されています。


(2012年11月5日 読売新聞)