【特別講演】
『薬剤師に最低限必要な抗生剤の知識』
米国感染症専門医/サクラ精機学術顧問 青木眞先生
実は低体温の患者で敗血症が多い。死にかけると体温が下がる。
感染症でも体温、白血球、CRPは正常で、精神症状がでることもある。
体温の上昇、白血球の上昇、CRPの上昇は良いことであることが多い。
黄色ブドウ球菌は呼吸器、消化器、泌尿器は苦手。
黄色ブドウ球菌が関連する疾患は主に2つ。
傷ついた軟部組織と血液・血管内
血液培養でブ菌がでたら心内膜炎、4週間は抗生剤を続ける。
喉にいるのは溶連菌
MRSA、緑膿菌はそこにはいない。淋菌はいることがある。
培養で肺炎球菌は生えにくい。2回に1回は生えてこない。
だが、グラム染色なら肺炎球菌は染まる。
グラム染色で喀痰に肺炎球菌が大量にいることがわかれば
ペニシリンGを選択すればよい。
培養では原因菌でない通りすがりの菌も生えてくる。
悪さをしてない菌が冤罪になることもある。
抗生剤を入れて発熱が持続しても失敗とはいえない。
グラム染色で見て、原因菌が排除されていれば良い。
(チエナムの話はまったくなかった)