プロペシア

「男性型脱毛症発症」のメカニズム
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t094/201006/515367.html


「ひげ」と「前頭部」における男性モルモンの作用の違い



前頭部、およびひげの毛乳頭細胞には、どちらにも男性ホルモンレセプターがあり
男性ホルモンが2型5αリダクターゼによってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化して
男性ホルモンレセプターに結合し、生物学的作用を起こす。
しかし、ひげと前頭部ではその後の作用が異なる。
ひげの毛乳頭細胞からはIGF1という成長因子が産出され
毛の成長が促進されるのに対し、前頭部ではTGF-β1が産出され
毛包角化細胞の増殖を抑制し髪の成長期を短縮させる。


フィナステリド(商品名プロペシア)は2型5αリダクターゼの作用を阻害することで
男性ホルモンがDHTに変わるのを食い止め、男性型脱毛症に効果を発揮する。


フィナステリドは、米国で前立腺肥大の治療薬として1992年に認可されたもので
同時に育毛効果があることが分かり、1997年に男性型脱毛症の治療薬としても承認された。