ANA Laguna Garden Hotel
クラビット500発売記念講演会
特別講演1
「呼吸器感染症におけるPK-PD理論を考慮した抗菌剤の使い方」
倉敷中央病院 呼吸器内科 石田直先生
時間依存性に抗菌作用を発揮するβ─ラクタム系抗菌薬は
time above MIC を超える時間をできるだけ長くすることが臨床効果に結びつく。
倉敷中央病院ではβ─ラクタムは1日4回投与している。
キノロン系やアミノ配糖体系薬など濃度依存性に効果が見られるものでは
1 日1 回投与が分割投与より有効性が期待できる。
濃度依存性 投与量を増やす キノロン,アミノグリコシド
時間依存性 投与回数を増やす ペニシリン,セフェム,カルバペネム,マクロライド
特別講演2
「抗菌薬の適正使用〜投与量の常識、非常識〜」
産業医科大学泌尿器科学教室教授 松本哲朗先生
≪単純性膀胱炎≫
主要な起炎菌は大腸菌
LVFX500mg 1日1回 3日間
≪複雑性膀胱炎≫
起炎菌は推定しにくい。グラム染色が必要。
LVFX500mg 1日1回 14日間
≪クラミジア≫
アジスロマイシン(ジスロマック) が推奨されているが
クラビット500mgも良さそう。
≪淋菌≫
経口薬では対処できない。
CTRX セフトリアキソン (ロセフィン)
CDZM セフォジジム (ケニセフ、ノイセフ)
SPCM スペクチノマイシン (トロビシン筋注)