授乳と薬

2012 #13
第５回　美ら島薬学ネットワーク

沖縄県医師会館

【特別講演】

授乳と薬
虎の門病院　薬剤部長　林昌洋先生


アメリカ小児科学会
授乳中の女性に薬剤を処方する前に、以下を考慮すべきである。
１．その薬剤は本当に必要か？ 必要なら、母親の主治医と小児科医とが
　　相談してどの薬剤を使用するかを決めるのが有用である。
２．できるだけ、より安全な薬剤を用いるべきである。（例えば、鎮痛剤
　　としては、アスピリンよりもアセトアミノフェン、というように）
３．児に対するリスクの可能性がある薬剤なら、児の血中濃度を測定することを考慮する。
４．母親に授乳直後に薬剤を投与するか、児がまとまって眠る時間の直前に
　　投与することによって、児への薬剤の影響は最小限にできる。

Medications and Mothers Milk: A Manual of Lactational Pharmacology

国立成育医療研究センター
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html


Drugs and Lactation Database (LactMed)
http://toxnet.nlm.nih.gov/cgi-bin/sis/htmlgen?LACT


RID：乳児相対摂取量
relative　infant　dose
RIDが10％以下の場合には多くの薬剤で安全に使用可能


※
沖縄県医師会館へのバス情報
２番　識名開南線（寄宮経由、トンネルの手前で右に曲がり識名園へ）
バスターミナルは経由しない
３５分　２２０円　先払い
１８時台　５本
１９時台　５本