文化は行政が育てるものではない

下流に文化団体、戦々恐々…交響楽団消える?
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111203-OYT1T00483.htm?from=main1



知事時代、「文化は行政が育てるものではない」
と公言してきた橋下徹・前大阪府知事が19日に大阪市長に就任するのを前に
市内の音楽や芸能関連の団体が戦々恐々としている。


大フィルに対しては、市が「市の文化振興に不可欠」(平松邦夫市長)として
補助金1億1000万円を支出。年約10億円の運営費の一部に充てられてきた。


だが、橋下氏は知事時代、「行政や財界はインテリぶって
オーケストラ(が大事)とか言いますが、大阪はお笑いの方が根付いている」と発言。
大フィルへの年約6300万円の府補助金を2009年度から全額カットした。
市長になった橋下氏が再び大なたを振るえば、運営難は必至。


実際、橋下氏に年約4億円の府補助金をゼロにされた日本センチュリー交響楽団
今年度、橋下氏との合意で運営財源に回せるようになった基本財産20億円のうち
約2億6000万円を取り崩し、再生の道を探る。


大阪市から年5200万円の補助金を受ける財団法人・文楽協会も憂鬱だ。
橋下氏は09年8月、「文楽を見たが、2度目は行かない。
時代に応じてテイストを変えないと、(観客は)ついてこない」と発言。
07年度に3600万円あった府補助金は11年度、2000万円に減った。
(2011年12月3日 読売新聞)