オリーブ油

オリーブ油の摂取で脳卒中リスクが低減
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&task=view&id=3143&Itemid=49


食事にオリーブ油を取り入れることによって
脳卒中リスクが低減することが新しい研究で示された。


研究の筆頭著者であるフランス、ボルドー大学のCecilia Samieri氏によると
理由は明らかではないが、オリーブ油の使用により
健康に害のある飽和脂肪の摂取量が減ることによる代替効果の可能性があるという。


また、「オリーブ油には抗炎症作用のあることが確認されているほか
オレイン酸ポリフェノールを含むオリーブ油自体の特性による効果も考えられる」
と同氏は述べている。


AHAによると、脳卒中は米国で死因の第3位となっている。
脳卒中は肉やバターなどの飽和脂肪を含む食品が原因となることがわかっている。


この研究は、医学誌「Neurology(神経学)」オンライン版に6月15日掲載された。


今回の研究では
65歳以上のフランス人7,625人がどのくらいオリーブ油を使用しているかに着目し


全く使用しない人(23%)
料理やドレッシングに適度に使用する人(40%)
積極的に使用する人(37%)
に分類した。


被験者は主にエクストラバージン・オリーブ油を使用しており
高血圧、運動、喫煙、飲酒などの危険因子(リスクファクター)について調整を行った。


約6年後、148件の脳卒中が発生。
最もよくオリーブ油を使用する群では、全く使用しない群に比べ脳卒中リスクが41%低く
全体の脳卒中発生率はオリーブ油を使用する人で1.5%、使用しない人で2.6%であった。


レノックス・ヒル病院(ニューヨーク)のHeather Davis氏は
オリーブ油が高カロリーである点を指摘し、低脂肪食を維持しながらどれほどの
予防効果を得られるかについて、さらに研究を重ねる必要があるとしている。