オーランチオキトリウム

効率よく「石油」作る藻、筑波大発見
http://www.nikkei.com/news/
Aurantiochytrium
http://www.asahi.com/science/update/1214/TKY201012140212.html


これまで見つかっているものより10倍以上も高い効率で
石油とほぼ同じ成分の油を作り出せる藻類を、筑波大の渡邉信教授らが発見した。
大規模に育てて油をとれば、1リットルあたり50円程度で
安価に石油の代替燃料を生産できる見通しという。
量産法や最適な抽出法などの開発が必要なため
本格的な商業生産には10年程度かかるとみている。


従来から研究している藻類と比べ、一定の個体数から得られる油の量は少ない。
しかし繁殖速度が極めて速いため、同じ広さの空間で
同期間育てた時の油の生産量は12倍に達することを確認した。


海などにすみ石油と似た成分を作り出す藻類はこれまでも知られ
トウモロコシからバイオエタノールなどを作るよりも生産効率が10倍以上高い。
油の回収や処理を含む生産コストは1リットルあたり800円程度かかるのが
難点だったが、今回の藻類なら10分の1以下に下げられるという。


渡邉教授は「これほど効率よく石油と似た油を作る藻類は世界でも例がない」としている。