妊娠 × 喫煙

<質問>

30代女性です。
タバコは、子供ができたらやめよう、と思っています。
タバコを吸っていると、妊娠しにくいとか、赤ちゃんに影響はあるの?



Renée Zellweger / Bridget Jones's Diary


<回答>

喫煙は、女性ホルモンの働きを低下させ
血流障害や酸素不足を招くので、妊娠・出産には本当によくありません。

◆タバコは不妊の原因

喫煙する女性では
そうでない人に比べて2倍くらい不妊になりやすく
妊娠するまでの期間も長く、不妊治療の効果も悪いといわれています。

◆タバコは流産・早産・低体重・奇形の原因

運よく妊娠しても、喫煙は、胎盤や胎児の血液を低下させ
有害物質の影響もあるため、早産、早期破水、前置胎盤
早期剥離、胎児の低体重や低身長などの成長障害の原因になります。
子宮外妊娠や、流産の増加にもつながるようです。
最近では、口蓋裂などの奇形や
認知機能の低下にも関係するのではないかといわれています。

◆子どもは肥満になりやすい

また、喫煙などで胎内環境が悪い中で育つと
成長した時に肥満になりやすいということがいわれています。
人間はもともと飢餓から身を守るようにしていた歴史が長いので
低栄養の状況では、体の仕組みとして
「飢餓プログラム」が組まれやすいようです。

◆ニコチンは母乳に移行する

出産後も、喫煙や受動喫煙により、母乳にニコチンが分泌されますし
成長期の子供は、たばこの有害物質の影響を受けやすく
乳児突然死症候群や喘息、肺炎、中耳炎などが増える原因になります。

◆妊娠したら禁煙治療薬が使えない

妊娠中は禁煙治療薬が使えないので、早目に禁煙してください。


回答者:小西明美先生
読売新聞「ココ・カラ・ライフ」より一部改変
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/kokokara/20090514ok09.htm?from=navlk


レニー・ゼルウィガー