スーパーアルファ

「スーパーK」をはるかに超えたパーフェクト偽ドル札
(SAPIO よりより一部改変)


偽札鑑定のエキスパート、松村氏の元へ
それが舞い込んできたのは1ヶ月前のこと。
松村氏は『スーパーK』を発見した人物であり
鑑別機メーカー、松村テクノロジーの代表でもある。


「今回、私が入手した偽100ドル札は今までのものと明らかにレベルが違う。
今鑑定中なんですが、結果を発表すればメディアは大騒ぎになるでしょう。」



『スーパーK』が頻繁に発見されたのは90年代前半。
危機感を抱いたアメリカは96年に新ドル紙幣を発行するが
そのわずか3ヵ月後には新紙幣の偽札が出現した。
『ウルトラ・スーパーノート』『スーパーM』『スーパーZ
スーパーZ1』『スーパーZ1+ 』
しかし、それらと比較しても、今回のものは明らかにレベルが違うという。


「通常、偽札には作った犯人グループが見分けられるように、
わざと本物とデザインを変えてある部分があります。
非常に微細な箇所なので、素人には分かりません。
一種の暗号のようなものです。


これまで最新の偽札だった『スーパーZ1+』では
それが4つ確認できたのですが、今回はきれいさっぱり無くなっている。
過去数十年、鑑定に携わってきて、暗号がなかったことは一度もない。



今回手に入れたものは間違いなく偽札であると分かっています。
しかし、あるはずの暗号がいくら探しても見つからない。
われわれプロが1ヶ月もかかって解析できないなんて
今までなかったことです」(松村氏)


暗号が見つからなければ
その情報を入力して鑑別機を改良することもできない。
危惧すべきは、そこまで“本物”な偽札が
これから世界中にばら撒かれるのではなく
すでに大量に出回っている可能性が高い、ということだ。


精巧な偽札を製造するには大がかりな印刷設備や専門的な技術者が必要だ。
また機密が漏洩しないことも必須となる。
今回のような“ハイテク”ができるのは国家レベルの組織であり
そんなことをする組織となると、おのずと絞られてくる。


衝撃の偽ドル札「スーパーα 」が現れた!
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/ea/38/