一年経った

薬剤師を始めて一年経った。
大きく変わったのは腹だ。
腹が出た。


一年前、僕は贅肉の無い筋肉マンだった。
ビールはほとんど飲まず
週に4回、スポーツクラブで筋トレしていた


今は、毎日ビールを1リットル以上飲んでいて
ご無沙汰していたテニスを
最近は週に2回程度行くようになったのがまだ救いだ。


一年前、なぜビールを飲まなかったのかと言えば
ストレスが無く、飲む必要がなかったというのもあるが
本当の理由は収入が無かったからだ。


正確に言えば、失業保険をもらっていた。
しかし、失業保険はすべて旅行税金などに使い
さらに貯金も切り崩した。


収支がマイナスになると
僕は財布を開くのがイヤになった。


収入が多くあった2年前までは
たとえば、スニーカーを買うとき
僕はそこにある一番高いのを買った。


しかし、収入がなかった「あの一年」は
何を買うにもひどく値段が気になった。
そして、ほとんど何も買わなかった。


貧すれば鈍する。
(※貧乏すると、さもしい心を持つようになる)
そうことがわかったということでは
「あの一年」は意味があったといえる。