ザルティア

前立腺肥大症…ED治療薬排尿にも効果
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=94673



新たな薬として保険適用されるのは「タダラフィル」(商品名・ザルティア)。
筋細胞は、一酸化窒素を取り込んで筋肉を緩める物質を作る仕組みがある。
タダラフィルは、その物質を分解する酵素の働きを抑えることで、
尿道前立腺、膀胱出口付近の筋肉を緩めて排尿しやすくする。
α1遮断薬や抗男性ホルモン薬との併用もできる。


ED治療では、タダラフィルは商品名「シアリス」として、
保険がきかない自費診療で使われている。
ザルティアと同じ仕組みで陰茎周辺の血管の筋肉に作用し、血流を増やす。
米国では2011年から、EDと前立腺肥大症の両方に使えるようになった。


ザルティアは、4月下旬か5月上旬から使える見通しだ。
同じ薬が自費診療と保険診療に分かれることになるが、
山梨大教授の武田正之さん(泌尿器科)は
「それぞれの適応を守って使う必要がある」と注意を促す。


武田さんは
前立腺肥大症の症状は、季節や飲酒などの影響で一時的に出ることがあり、
生活指導も大切。症状があるのに治療せずに放置していると、
膀胱の収縮力が衰えてしまい、
肥大症の手術をしても排尿状態が良くならない場合もある」
と話している。


(2014年3月20日 読売新聞)