質問なるほドリ
素粒子ってなに？
http://mainichi.jp/opinion/news/20120705ddm003070100000c.html
なるほドリ
ヒッグス粒子は「唯一見つかっていない素粒子」と呼ばれてきたそうだね。
素粒子って何？
記者
物質をどんどん細かくしていき、これ以上分けられなくなった最小単位です。
もちろん顕微鏡でも見えません。科学者はこの「究極の粒子」の正体を突き止めようと
１００年以上も研究してきました。
Ｑ 「原子」も素粒子なの？
Ａ いいえ。
昔は原子が「物質の最小単位」と信じられてきましたが
原子は「原子核」と「電子」に分けられます。
原子核は「陽子」と「中性子」がくっついてできていて
その陽子や中性子も「クォーク」という小さな粒からできていることが分かってきたのです。
Ｑ それが素粒子ってこと？
Ａ 現在のところ、素粒子には「クォーク」と「レプトン」というグループがあり
それぞれ６種類の素粒子が見つかっています。
このほかに、力を伝える役割を持った素粒子も存在します。
力には
（１）重力
（２）電磁気力
（３）クォーク同士をつなぐ「強い力」
（４）粒子の種類を変える「弱い力」
があって、それぞれに「グラビトン」「光子」「グルーオン」「ウィークボゾン」
と名付けられています。こうしたさまざまな素粒子の中で唯一
予想されながら確認されていなかったのがヒッグス粒子です。
Ｑ どれぐらい小さいの？
Ａ 理論上「大きさはゼロ」とされていますが、そのことを確かめた実験結果はありません。
実験で測れる限界を下回っていることは確実で
クォークを野球ボールの大きさにたとえると
陽子は１万倍以上、東京ドームよりも大きくなります。
