バイオフリー

バイオフリー率3割、RA治療の現状
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1010/1010035.html

http://remicare-cd.jp/tnf/whats/tnf03.html


東京女子医大 東医療センターリウマチ科准教授の神戸克明先生


生物学的製剤は現在
インフリキシマブ(レミケード)
エタネルセプト(エンブレル)
アダリムマブ(ヒュミラ)
トシリズマブ(アクテムラ)の4剤が使用できるほか
今年7月にはアバタセプト(オレンシア)が認可されたが
神戸氏によると,この中でバイオフリー率が高いのがインフリキシマブだという。


同センターでインフリキシマブ+MTX併用療法を受けている患者212例のうち
ドラッグフリーは4.2%、バイオフリーは15%のみだが
罹病期間3年以内に治療を開始した患者に限定すれば、バイオフリーは28%まで向上する。


神戸氏は
「RAは鉄製の重いスイッチに例えられる。
 スイッチが半分以上倒れた状態になると、もう起こすことができない。
 それを治療開始時期に当てはめると
 罹病期間が3年以上過ぎた患者は、生物学的製剤や他の薬剤を中止しにくい。
 それは,リウマトイド因子が陰性にならないなど、 血液学的にRAが確立されている状態だからだ」
とした。


同センターでドラッグフリーを達成した患者は10例で経過観察期間が最長の患者は4年弱。
「ほぼ治癒と言ってよいし,本人は治癒と思っている」
というこの患者は罹患から1年以内に治療を開始しており
バイオフリーを目指すならば,できれば罹患から2年以内に治療開始するほうがよいようだ。