喘息 × 妊婦

喘息の妊婦にはよく説明を 宮川武彦先生
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/miyagawa/200611/501682.html



妊婦が重篤な喘息発作を起すと、胎児は低酸素状態になり
流産、胎児発育不全、脳障害を起こす危険がある。

妊娠中の吸入ステロイド薬はパルミコートが第1選択薬

多くの喘息治療薬は、催奇形性についてはほとんど問題ないとされている。


妊娠中における喘息治療は、安全性の面からも吸入ステロイド薬が中心となる。
吸入ステロイド薬の中でもパルミコートは、2000例以上の催奇形性調査によって
一般の妊婦の催奇形性の発生率と同程度であったという報告があり
妊娠中の吸入ステロイド薬はパルミコートが第1選択薬となる。
ただし、妊娠前に既に他の吸入ステロイド薬を使用している場合は
そのまま使用してもよいとされている。


吸入ステロイド薬のみでコントロール不十分な場合は
長時間作用性β2刺激薬またはテオフィリン徐放製剤を併用する
当院では長時間作用性吸入β2刺激薬(セレベント)を使用することが多い。


なお、わが国では
抗アレルギー薬、ロイコトリエン拮抗薬の妊娠中の使用は原則禁忌となっている。