海外製薬大手10年度決算出揃う
http://www.yakuji.co.jp/entry21995.html
旧ワイスの製品群が寄与し、売上高は36%増の678億0900万ドルと大幅な増収となった。
「リピトール」6%減の107億3300万ドル
「リリカ」が8%増の30億6300万ドル
「エンブレル」が32億7400万ドル
「プレベナー13」が24億1600万ドル
「プレベナー7」が12億5300万ドル
医薬品事業で主力品と後発品事業の伸長に加え、買収した米コンタクトレンズ大手のアルコンが貢献。
ワクチン・診断技術関連事業も好調に推移し、二桁の増収増益となった。
売上高は、14%増の506億ドル。
「ディオバン」が1%増の61億ドル
「グリベック」が8%増の43億ドル
「ゾメタ」が3%増の15億ドル
「フェマーラ」が9%増の14億ドルと好調に推移。
新製品の加齢黄斑変性症治療薬「ルセンティス」も24%増の15億ドル
メルク
主力品の堅調な伸びに加え、シェリング・プラウとの統合効果が寄与し
売上高は68%増の459億8700万ドルとなった。
「シングレア」が7%増の49億8700万ドル
「ジャヌビア」が24%増の23億8500万ドル
抗HIV薬「アイセントレス」が45%増の10億9000万ドルと好調に推移。
旧シェリング・プラウが販売権を持つ抗リウマチ薬「レミケード」が17%増の27億1400万ドル
「ゼチーア」が2%増の22億9700万ドルと貢献し、買収効果で大幅な増収となった。
心リスクが警告されていた2型糖尿病治療薬「アバンディア」の販促中止が響き
売上高は1%減の283億9200万ポンドとなった。
医療用医薬品事業は、2%減の233億8200万ポンド。
「セレタイド/アドエア」が2%増の51億3900万ポンドと堅調に推移。
ワクチンも新型インフルエンザのパンデミックワクチンの需要増などが寄与し
15%増の43億2600万ポンドと二桁の伸びを示した。
「バルトレックス」は後発品との競合により、60%減の5億3200万ポンド
と大きく落ち込み、主力品群でカバーできなかった。
利益面では、アバンディアの訴訟関連費用などが影響し
営業利益は48%減の51億2800万ポンドと大幅な減益となった。
後発品の攻勢が激しい主力製品群の落ち込みを、新興国市場やワクチン事業等の成長でカバーし
売上高は4%増の303億8400万ユーロとなった。
「プラビックス」が25%減(恒常為替レート)の20億8300万ユーロ
抗血栓症薬「ロベノックス」が11%減の28億0600万ユーロと二桁の落ち込みを示したが
「ランタス」が9%増の35億1000万ユーロ
「アピドラ」が24%増の1億7700万ユーロと、糖尿病領域が堅調に推移。
ジェネリック医薬品事業も新興国市場を中心に42%増と急伸し
3%増の265億7600万ユーロと増収を確保した。
ロシュ
「タミフル」の影響が大きく、売上高は3%減の474億7300万スイスフラン(CHF)となった。
「アバスチン」が9%増(現地通貨ベース)の64億6100万CHF
「マブセラ/リツキサン」が9%増の63億5600万CHF
「ハーセプチン」が7%増の54億2900万CHFと、主力製品群が好調に推移した。
主力の抗潰瘍薬「ネキシム」は、米国市場の落ち込みを新興市場でカバーし、横ばいの49億6900万ドル。
「セロクエル」は徐放性製剤が牽引し、9%増の53億0200万ドルと堅調に推移した。
「クレストール」が24%増の56億9100万ドル
「シムビコート」も20%増の27億4600万ドルと、二桁の伸びを示した。
リリー
売上高は、6%増の230億7600万ドル。
「ジプレキサ」は、価格低下や欧州・カナダでの需要減を日本の拡大などでカバーし
2%増の50億2600万ドルと堅調な伸びを示した。
「サインバルタ」が13%増、
抗癌剤「アリムタ」が29%増と二桁成長を達成。
糖尿病治療薬「ヒューマログ」も5%増と伸長し、増収に貢献した。
第一三共と共同販売を行う抗血小板薬「エフィエント」は、1億1500万ドルとなった。
主力のバイオ医薬品事業が伸長し、売上高は4%増の194億8400万ドルとなった。
抗精神病薬「アビリファイ」は、1%減の25億6500万ドルと売上を減らしたが
「プラビックス」が8%増の66億6600万ドル
抗HIV薬「レイアタッツ」が6%増の14億7900万ドル
「バラクルード」が27%増の9億3100万ドルと好調に推移した。
また、新製品の2型糖尿病治療薬「オングリザ」が約6・5倍増
抗リウマチ薬「オレンシア」が22%増
抗癌剤「スプリセル」も37%増と順調に売上を伸ばした。