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「何故、胃は痛むのか?〜ディスペプシアの考え方と治療〜」
兵庫医大 上部消化器科 三輪洋人教授


機能性ディスペプシア(functional dyspepsia:FD)

【定義】
「症状の原因となる器質性、全身性
 あるいは代謝性疾患が無いのにもかかわらず
 胃・十二指腸に由来すると思われる症状が存在するもの」


【症状】
食事に関連するタイプ
◇食後膨満感
◇早期満腹感


食事に関連しないタイプ
◇心窩部痛
◇心窩部灼熱感


【治療】
◇消化管運動機能改善薬(ガスモチン
◇胃酸分泌抑制薬(PPIなど)
抗不安薬セディール



FDは内臓の知覚過敏であることがわかっている。



http://kanja.ds-pharma.jp/health/kenkou/about/fd/index.html


【患者向けの説明】
従来は「慢性胃炎」と呼ばれていたこの症状を
最近では「機能性胃腸症」と呼んでいます。


機能性胃腸症」は
内視鏡検査などで胃に潰瘍やがんなどが認められないのに
胃のもたれや痛みを感じる症状のことをいいます。


こうした症状は、昔は胃下垂、胃アトニーと呼ばれ
最近まで胃けいれん、神経性胃炎、慢性胃炎などと診断されてきました。


しかし、胃の粘膜に何の異常もないのに
「胃炎」を使うことは正確ではないということから
近年「機能性胃腸症」と呼ばれるようになってきたのです。


ある調査では、消化器の専門機関を受診した患者さんのうち
約半数の患者さんがこの機能性胃腸症でだったという報告もあるほどで
もしかすると胃の病気の中で一番メジャーなものといえるかもしれません。