アクトス

国立医療センター  アクトスを推奨薬から除外
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/rinsho/article/1226564188968.html?pageKind=outline



国立国際医療研究センター病院が1日付で
開業医の薬剤選択をサポートするため策定した「糖尿病標準診療マニュアル」
の改訂版(第4版)を公表した。
国内外のエビデンスを踏まえ、経口糖尿病治療薬の選択基準を大きく変更したのが特徴。
第2選択薬の1番手として推奨していたピオグリタゾンは
膀胱がん発症リスクに関する海外疫学研究結果など各種エビデンスを踏まえ推奨薬から除外した。
改訂は開業医の処方動向に影響を及ぼす可能性がある。


マニュアルは
厚生労働科学研究の一環として昨年4月に策定、必要に応じて改訂している。
腎機能低下・高齢など低血糖を起こしやすい場合の推奨薬も
同観察研究を踏まえミチグリニドからレパグリニドに切り替えた。


第2選択薬では推奨薬の1番手だったピオグリタゾンについて
▽海外疫学研究で膀胱がん発症リスクが増加
▽日本人対象の2つの無作為化比較試験で、大血管症予防効果が認められなかった
▽海外臨床試験で黄斑浮腫などの有害事象があらためて注目
―などの理由で推奨薬から削除した他、膀胱がんや黄斑浮腫などを主な副作用に追記。
その上で「新規処方する場合は他に選択薬がなく、インスリン抵抗性が高い症例に
限定することが望ましい」とした。
これに伴いアカルボースを第2選択薬の1番手
DPP-4阻害薬シタグリプチンを2番手に格上げした。


同病院の糖尿病・代謝症候群診療部と糖尿病情報センターは
http://ncgm-dm.jp/naibunpitu/index.html
にマニュアルやアクトスの膀胱がんリスクの詳細情報などを掲載している。