手足口病

手足口病」大流行 首、膝にも
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=45322



手足口病エンテロウイルスの感染が原因で、例年、夏に流行する。
口の中や手足に2〜3ミリ大の水疱が現れる。
38度程度の熱が出ることもあり、4歳頃までの乳幼児がかかりやすい。


咳や、くしゃみで唾液が空気中に飛散したり
ウイルスが潜んだ便が付着した手で口などを触れたりすることで感染する。
多くは軽症で発疹も数日で治まる。
まれに重症化し髄膜炎脳炎を起こすことがあり
2日以上続く高熱や嘔吐などの症状があった場合は医療機関を受診しよう。


エンテロウイルスにはいくつかのタイプがあるが
例年なら少ない「CA6型」が、今年は半数を超える(7月下旬現在)。
発疹がお尻や膝、首などにも広がり、5ミリ以上あるものも多い。
39度の発熱も珍しくない。


夏に流行する代表的な感染症には、手足口病のほか
伝染性紅斑(リンゴ病)や咽頭結膜熱(プール熱)がある。


リンゴ病は、感染から10日ほどで頬がリンゴのように赤くなったり
手足にレース状の発疹が出たりする。
感染しても発症しないこともあり、大人の多くは免疫を持っているとされ
一度かかった人が再びかかることはない。
妊娠中に感染すると流産や死産の恐れがあり、注意が必要だ。


プール熱は、目や喉の粘膜にアデノウイルスが付着し
発熱や結膜炎、喉の痛みをもたらす。
プールでの接触や、タオルを使い回すことなどが原因で感染が広がることで知られる。
突然39度前後の高熱が出るのが特徴で、多くは4〜5日で自然に回復する。


これらの感染症に特効薬はない。
マスクなどでせきやくしゃみが飛ばないよう気をつけ
手洗いをしっかり行って感染を防ぐことが大切だ。


特に手足口病は、症状が治まっても
感染後1か月間は便の中にウイルスが潜んでいることがある。
排便後やおむつ交換の際の手洗いを徹底したい。
ウイルスが付着することがある固形せっけんより、液体せっけんの方が望ましい。
(2011年8月11日 読売新聞)