周波数

電力、なぜ西日本から東日本に融通難しいか
http://www.nikkei.com/life/simple/article/g=96958A90889DE0E7E6EAE7E3E1E2E0E1E2E1E0E2E3E39393E382E2E2;p=9694E3E6E2E4E0E2E3E2E4EAE1E3




駿河湾に向かって長野、山梨県から静岡県を流れる富士川
川を境に、東側が東京電力などが管理する周波数50ヘルツ地域
西側が関西電力や中国、四国電力などの60ヘルツ地域に分かれている。


なぜ違いが生じたのだろうか。電気事業連合会の川端さんは
「明治時代に東京電力の前身の東京電灯がドイツ製の50ヘルツの発電機を
その一方で関西電力の前身にあたる関西電灯が60ヘルツの発電機を
それぞれ導入したのが、そもそもの発端です」と説明する。


周波数が異なると、どんな影響が出るのか――。
富士川をまたぐ形で東海道新幹線(東京―新大阪)を運行するJR東海
何ヘルツを採用しているのか、疑問をぶつけてみた。


JR東海の担当者は
「新幹線の車両はすべて60ヘルツに対応している」と教えてくれた。
東京駅から富士川までの50ヘルツ区間
「自前の周波数変電所で60ヘルツに切り替えて車両につないでいる」という。
このように周波数を切り替えさえすれば、東西間で電力を融通し合える。


国内には周波数を変換できる大きな施設が3カ所ある。
Jパワーの佐久間周波数変換所(浜松市
東京電力の新信濃変電所(長野県朝日村
中部電力の東清水変電所(静岡市


ただ送電能力には限界がある。3つの変電所の供給量は最大計100万kw。
今回の地震で被災した東京電力の管内で不足しているという1千万kwには遠く及ばない。
日本経済新聞2011年3月23日付]